向かいのお兄さん
第40章 これからも
『…上がろっか』
「何で?」
『のぼせてきた』
「ああ」
納得したような表情を見せると、直也は先にお風呂から出た
少ししてからあたしも出て
服を着て
髪を乾かした
「…」
直也はベッドに腰掛けながら、ドライヤーを手にするあたしをじっと見る
「…ムラムラする」
『我慢しろ』
「…」
だるまみたいに、ゴロンとベッドに倒れると
直也はそのまま動かなくなった
ゴォォオというドライヤーの音を浴びながら
その様子を見ていた
寝てしまった?
直也はぴくりとも動かない
髪を乾かし終えると、あたしもベッドに腰掛けた
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