
なんやかんやでモテる主人公
第18章 ありきたりな妹
『えっと…いい加減に…
はなして……くださいっ…//』
『うん』
『あれっ…』
いつも、自分で言うのもあれだけど
聞き分けの悪い僕が、今日はやけに
あっさり手をはなしてしまったのを
まぁこは不思議に思ったのか
少し複雑な顔をして
僕を見ていた。
『……お兄ちゃんっ…?』
『何?』
『えっとね…まぁこねっ
お兄ちゃんと同じ高校…
うけようと思うの!』
『そっか』
『…嬉しくないの…?』
『どうして?』
『だって…まぁこが…
ううん!何でもない!』
『何?』
『いいのいいのっ!//
あー!まぁこもお兄ちゃんと同じ歳に生まれたかったなぁ』
僕と4つ離れるまぁこは
ポツリと呟く。
まぁこが入学する時には
僕はちょうどいないし
何も嬉しくない。
『ねえ…お兄ちゃん…』
