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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

僕が特に苦手なのが、ジャーマンシェパードのカインさん。

ジャーマンシェパードって、警察犬として有名な犬種ですにゃ。

この人、とっても怖いんですにゃ。

僕を見るたびに睨みつけてくるし・・・・僕のこと嫌いなんですかにゃ?

しかもこの人、亮様のお気に入りなんですにゃ。

留架様と亮様がお茶したりするときも、お出かけするときもずっと一緒なんですにゃ。

僕はカインさんが怖くて、留架様から離れられない状態。

情けないですにゃ。

カインさんは、小原邸に住んでる動物達のアイドル。

足がすごく速くて、たくましくて・・・・そしてなにより、かっこいいんですにゃ。

老若男女問わず、カインさんのことを嫌いな人はいないですにゃ。

「鏡夜、おいで。」

「にゃ~。」

今日は春架様達と一緒に、お庭でお茶するんですにゃ。

「鏡夜~、久しぶり。」

「にゃ~!!」

留架様の肩に乗ってお庭に行くと、すでに春架様達はいらっしゃいましたにゃ。

僕は春架様の姿を見つけると、すぐに飛びつきましたにゃ。

「相変わらず元気だね。」

「にゃ~にゃ~。」

僕、春架様も大好きですにゃ。

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