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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

『大好きだよ・・・クロ・・・・・・・・』

あ・・・・・

「思い・・・・・・出した・・・」

そうだ・・・俺はあの時、クロの態度が冷たくなってきてることに気が付いて、もう終わりだと・・・・そう思ったんだ。

それで俺は・・・・・きちんと終わらせようと思って、クロの家に行ったんだっけ?
そしたら、さっきと同じ光景に出くわして・・・

その場にいられなくなって、慌ててクロのアパートを飛び出したよな・・・?

家に着いてベッドに倒れ込んで・・・・一晩中泣き続けた。

クロがいない生活を思いながら、泣いたんだ・・・

そうしてるうちに、俺は怖くなった。

クロがいない生活を送っていくのが。

だから、俺は━━━・・・・

「・・・死んだ・・・・?」

その時の記憶が鮮明に蘇ってくる。

俺は・・・人通りの少ない場所で、飛び降り自殺をしたんだっけ?

あと一歩踏み出せば・・・死ねる。

『クロ・・・・』

こんな時でも思い出してしまうのは、やっぱりクロの事で・・・・

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