秘書のお仕事
第9章 板挟み
私のために争いのはやめて〜!!
とかいうセリフを一回言ってみたかったけど
どうせ2人にドン引きされるだろうから
とりあえずあたしはもくもくとご飯を食べ進めた
「何でお前が相沢を待つ必要があるんだ?」
「一緒に飯食ってたからに決まってんでしょ。社長こそ、千晴を待つ必要ないじゃないっすか」
うおおおん
あたしって罪な女ぁぁぁ
半端なく口を挟めませんどうしましょうかギャオス
「たいしたことない関係のくせして…」
『っ…』
社長のつぶやきに
ドキッとした
なんだか
いろいろと焦ったんだ、あたし
「”たいしたことない”…?」
涼の顔が歪んだ
「ああ、そうだ。少し身体を重ねたくらいで…」
『社長っ、こんなとこで変な話しないでください…!!』
社長はゆっくり口を閉じた
「…冗談だ」
そしてそう言い残すと、食器類を置いたまま食堂をズカズカと出て行ってしまった
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