
恋心
第20章 不器用なキス
眉間にシワを寄せて
『棄てないで…生きていけない
かぁさんっ!かぁさ…』
汗をかいて…飛び起きた
同じ夢をあの日から何度も何度も
みる。起きると誰もいない
荒れ果てた部屋が
俺の目にうつる…
独り…だと
お前は棄てられたんだと…
食べるものもなく
お菓子の粉や
ラーメンの空き袋を舐めたり
水は止まり…ひねっても出ない蛇口
から滴り堕ちる
一粒の水滴に…
気が狂いそうな暑さ
部屋は…そこら辺に
汚い物散乱し
俺は…捨てられた。
一畳の眠る場所から
見上げる月夜
寂しさと
空腹
涙も
母親を待つ虚しさも
俺は…
警察に保護され
養護施設に入った。
あの日
雨がたくさん降った日
俺は
養護施設の職員に呼び出され
弄ばれ
殴られ
逃げ出したんだ
『棄てないで…生きていけない
かぁさんっ!かぁさ…』
汗をかいて…飛び起きた
同じ夢をあの日から何度も何度も
みる。起きると誰もいない
荒れ果てた部屋が
俺の目にうつる…
独り…だと
お前は棄てられたんだと…
食べるものもなく
お菓子の粉や
ラーメンの空き袋を舐めたり
水は止まり…ひねっても出ない蛇口
から滴り堕ちる
一粒の水滴に…
気が狂いそうな暑さ
部屋は…そこら辺に
汚い物散乱し
俺は…捨てられた。
一畳の眠る場所から
見上げる月夜
寂しさと
空腹
涙も
母親を待つ虚しさも
俺は…
警察に保護され
養護施設に入った。
あの日
雨がたくさん降った日
俺は
養護施設の職員に呼び出され
弄ばれ
殴られ
逃げ出したんだ
