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恋心

第17章 line

ブルブルと震える携帯を手に持ち出し
乗り換えに降りた駅の階段をかけあがり途中で開けた携帯を手に…



捨てないでよ
ごめんなさい



思わず立ち止まり
人の波に押された


lineを見ながら
なんだか、彼の寂しさが
伝わった


サラリーマンに押され
改札口まで
辿り着き脇にそれて
返信した。



仕事は?


直ぐに返信がきた


俺…働けないんだ
ねぇ まだ怒ってる?


働けない…その字が何故か
どんより雲って見えた

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