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さくらさく

第7章  6*祐樹の過去1st*


「…はっ、なんだそれ。」

「…」

「だから、あんなに笑ってたんだな。」

「…ごめん」

「ん?」

「迷惑かけたな。」

「いいよ、別に。」

日向はニコッと笑った。

「祐樹の父さん、今もそんなんなの?」

「前より酷いよ。週1には帰ってきたのに、今は月に1、2回。」

「お前の母ちゃんすげぇな。」

日向はははっと笑う。

「鈍感なんだよ。」

「……」


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