
さくらさく
第4章 3
「俺のこと嫌いになったんだ?」
「なるわけないじゃん。」
祐樹はどんどん近づいてくる。
「やだっこないで…」
「なんで?」
「そばにいる資格がないから。」
どんどん涙が溢れてくる。
泣きたくなんかないのに…
「そんなの俺が決める。…さくら、顔見せて?」
「いやだ…っ」
祐樹は私の手を強引にはずして、キスしてきた。
「キスとかしないで…っ」
「俺言っただろ?受け入れるって。」
「簡単に受け入れない…」
「さくらっ!!」
ビクッ
祐樹が怒鳴った。
「ごめんな。」
「ううん…」
「話して?大丈夫。大丈夫だから…」
