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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「留架ってさ、変態嫌いだよな。

まあ、俺もだけど。」

「俺のどこが変態なんだよ!!」

「あれ? 亮さん、自分で気づいてないんですか?」

あれで気づかないってすごいな。

「さっきの発言、結構まずかったですよ?」

「さっきの発言?」

自覚なしかよ。

おい。

「………そんなんだから、兄ちゃんに嫌われるんですよ。」

「え゛!?」

「「……………」」

さすがに春架も呆れたのか、冷ややかな笑みを浮かべ、そう言い捨てた。

春架がここまで冷ややかな笑みを浮かべるのも珍しいな。

「ワン!!」

「よしよし。 いい子だね。」

犬は飼い主に似るって、嘘だな。

だって、カインはこんなにいい子だもん。

「あ…」

そうだ。

忘れてた。

「どうした、留架。」

「いや…また忘れてることがあって。」

最近、物忘れが激しいな。

気を付けないと。

「またかよ?」

「うん。」

そろそろ到着すると思うんだけどな。

「RU~KA~!!!」

「「!?」」

あ、来た。

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