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恋ばか

第18章 ~違和感~

だが…

(変…なんだよな…)

空と一緒にいるのは楽しい。
しかし、違和感を感じるのも事実だ。

わずかな記憶の中に存在している空と、最近一緒にいる空はどこか違う。
やけに気を遣うというか…

空と一緒にいるのが重くなってきたのが現状である。

(なんて、本人はもちろん、誰にも言えないけど…)

再び小さくため息をつく。

そんな事を考えているうちに、教室についた。
片手で器用に荷物を持つと、教室の扉を開く。

「おっ、来た!!」

境のその言葉で、クラスにいた全員が俺に注目する。

「お待たせ。」

教卓の上に荷物を起いて、息をつく。

「お疲れ。」

「ったく…委員なんだから、お前が取りに行けよな。」

俺の言葉を境は軽く笑って受け流すと、みんなに声をかけた。

「じゃあ、みんなこれに着替えてきて。 10分後に再集合ね。」

境が声をかけるのと同時に、みんな一斉に動き出す。

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