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「はっ？何調子こいてんの？冗談じゃないわ！」

まぁこれも当然の反応だ。

「でもバラされたくないんだろ？」

「だからってなんで…」

悔しそうにうつむく梨江子が可愛く見えたのは、今の俺は脅すという行為に酔いしれているからなんだろう。

そっと服の裾を握りしめている梨江子の手に触れた。

「そしたら黙っててやるのに？」

「………」

立ったまま話していたので、俺からはうつむいてしまっている梨江子の表情は見えない。

触れている手が微かだが震えているので、よっぽど悔しいのか、怖がっているのか、それとも？

検討もつかないので、俺は梨江子の出す答えを待つことにした。