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妄想日記(^ー^*)

第5章 友達に彼氏が!?~友達から聞いた話~前編

卒業式の日、私は侑李くんをあきらめる。

もう、恋なんてしない。

そう誓ったの。

なのに、

今日が卒業なんだ。もう、優衣に会う日があまりなくなるんだ。

侑李くんに会える日も減るんだ。そう思うと悲しくなった。

でも、目の前にいないからこそ、忘れられる。

そう思ったんだ。

「うえっ、ひっく、あはは…。…っ。」

こんなに泣いたの、ひさしぶりかも。

「あ、中原だ。」

「みっ三波くん!?見てたんだ。」

三波京くん(みなみけい)同じクラスの男子。わりと目立つ人。

「お前、泣いてんのか!?」

「三波くんは、学校、どこいくの?」

「お前と同じトコ!!!」

「えっ?」

「っていうか、京でいいよ。京で。オレも苺ってよぶからさ。」

「なに、かっこつけてんの~?京くん。」

「かっこつけてなんかねぇよ!!!」

「あはは…っ!!!おなか痛~い!!!あはは!!!」

ビュー

「きゃっ!!」

「あっ、チェック。」

「京くん!!!」

「ごめんごめん。しっかしさみぃな。」

「うん。」

「じゃあ、こうしたらどうだ?」

「えっ。」

あったかい。

「あったかいだろ。」

「うん。」

うん。あったかいよ。コートの中でつながれた手のあたたかさと、私が京くんに恋してるあたたかさも加わって。

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