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カレとワタシと100の嘘

第16章 激震

『……どういう状況?』


「どうもこうもねーわ。

電気も水道もダメ。

灯油もないから車で暖まってる」



疲れきった海斗の声。

毎日のように続く余震。


「さっきまた揺れだんだけどさ、

震度5ぐらいか?

車の中で待機してたら外歩いてたねーちゃんがうずくまって


真っ赤なパンツ見えたわ(笑)」



こんな時にもたくましい海斗(´`)


「嫁と子供、しばらく嫁の実家に帰そうと思う

俺は仕事あるから残るけど。


そういう訳だからまた電話する」



電気も水道もない、

携帯は車で充電しているであろう。


そんな限られたギリギリの生活の中、

それでも私に連絡くれたということを


素直に嬉しく思う。

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