好きだってっ!?
第2章 変わらぬ日々
「……………」
話を全部聞き終えた晋は俯いて拳を握りしめている。
「…だ、から…」
軽蔑すんなっつってもそりゃ、するよな…
酒飲んで酔ったあげく男と寝たんだもんな、
「…軽蔑するよな」
「…鏡」
「い、いいんだ、当たり前のことだし」
「…だから言っただろっ!」
「えっ、」
「…飲んだらああなるんだから気をつけろってっ」
「…あ、ああ」
「だから…いつかこんな事になりそうだからあれだけ注意したのにっ!」
「…ああ、」
「…だから放っておけない……」
「え、なん…」
「鏡、」
「…な、何だよ」
「…そいつ、今どこだ、
ぶん殴りにいくぞ」
「はぁっ!?」
晋の容姿に似合いもしない言葉をさらっと、しかも笑顔で言ったので、驚く。
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