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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~

第3章 ♠RoundⅡ(哀しみという名の現実)♠

「別にたいしたことじゃないわよ。私たちがまだ中一の頃の話よ。ほら、紗英と私が別のクラスで、私と直輝が同じクラスになったとき。あの頃に、何度か直輝の家に行ったことがあるの」
 そう、と、紗英子は笑顔で頷いたけれど。やはり、面白くないのは変わらない。

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