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トライデント

第2章 不安定な神話


イオ「どうして泣いているの?」



「僕は、もうダメかもしれないんだ。」



イオ「あなたも孤児院の出なのね。あたしはイオ、あなたは?」



「僕には名前がない。孤児院も入りたてのころにここへ連れてこられたんだ。」



なんともかわいそうな少年である。




イオ「そうなんだ、どうしてダメなの?」

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