
トライデント
第2章 不安定な神話
イオ「ねえ、おじさん、ホントに争いが起こってしまうの?なんでゼウス様はそんなことを望んでるの?」
「ゼウス様は言わば混沌をなくす神でございます。混沌といいますのはまさしく今までのこの世界、ゼウス様は考えました。自分の息子を作りだし、最も強い神を治めさせ教皇補佐とし、平和な世界を築こうとしておられるのです。」
そんなことを考えていたなんて、イオにはさっぱり分からなかった。
イオ「なんとしても止めてみせるわ。」
「……。」
イオ「ねえ、おじさん、あんたもゼウスに賛成なの?」
「私はただ、ゼウス様に、神々に従う身です。」
どうすればこの世界を平和にできるのかなど
、イオにはスケールが違いすぎたのだ。
