
トライデント
第2章 不安定な神話
イオ「ねえおじさん、他に神に目覚めた人とかいないの?」
イオはすっかり元老院にすら馴染んでいた。
「ええ、いますとも。神様にも色々と種類がございましてな。先ほどのキース様も鍛冶の神に目覚めることでしょう。」
なるほど、自分に合った神になるってことは分かった。
イオ「じゃあみんな神様になっちゃうってこと?」
「そんなこともございません。むしろ神様になられる方はわずかにございますので。」
イオ「そんなあ、アイオスなんかがなれるんだからあたしも何か欲しいのにー」
「……。」
