
トライデント
第4章 輝ける瞳
人の命は短い、それまでにできることをして死んでしまおうとレヴォンは考えたのだ。
とても子供ができる発想ではない。
レヴォンもまた生まれながらにして神だったのかもしれない。
自由を求め生き、人から自由を奪うことはしない。
昔からレヴォンは変わっていなかった。
これについてはリディアは悲しんだ。
アリシアはレヴォンらしいと思った。
他国には恨みはない民達だったが、レヴォンが気の毒で仕方なかった。
それがこの一年の経過である。
このときレヴォン14歳、リディア15歳。
