BL短編集☆(ペーター)
第17章 痴漢男×ドM男子
ほんの少し、
ほんの少しだけ
顔を後ろに向け
どんなやつが
しているのかを見た。
「………ぇっ…」
俺の後ろにいたのは
昨日、帰りの電車で
前に座っていて
微笑んでくれたお兄さんだった。
まぢかよ……
そのお兄さんと
目が合ってしまった。
すると、
口元を少しあげて
ニヤリ、とした顔をした。
え、ちょ、何っ
…こぇー…
俺このままでいた方がいいのか?
それか人に助け
求めた方がいいかな?
周りを見るとまだ
誰も気づいてない
みたいだった。
もしかしたら俺みたいに
見てみぬ振りをしている
だけかもしれないが。
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