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「それはよかった。ところでさ、お腹空いてない？
何か食べたいものある？」


相変わらず先輩がすぐ近くにいる状況で、私はドキドキしたままなのに…。

先輩はいたって普通に振る舞っている。


「…先輩に、お任せでもいいですか？」


急に言われて何も思いつかなくて、思わず言ってから丸投げすぎると頭を抱えたくなった。

でも、そんな私に先輩はいつもの笑顔を見せてくれていた。


「それなら、軽いのいろいろ楽しむのでもいいかな？」


入り口で貰った案内のパンフレットを広げながら言う先輩に頷くと、先輩は私の手を引いて歩き始めた。