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放課後は図書室で

第15章 それでも好きな場所に

「でさ、先輩となにかあったんでしょ?
…そのマフラー、もしかして貰った?」


紗耶香はジュースの入ったカップをストローでつつきながら言った。


「これは……。」


ちょっと悩んで、紗耶香に携帯の番号とアドレスを交換したことと、お詫びとしてマフラーを貰ったことだけ話した。


それ以外は…。
どう話したらいいかわからなくて、話すのはやめておいた。


「おー!やっぱりっ!
なんとなく、すごく大事そうに触ってるし、そんな気がしたんだよね!
やっぱり、先輩は美希のこと好きなのかなあ…?」


興奮した紗耶香はテンションが一気に上がって、まるで自分のことのように話始めた。

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