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放課後は図書室で

第15章 それでも好きな場所に

「で、何があったの?」


駅前のファストフードに入って、約束通りのジュースとポテトとともに隅の二人掛けの席に陣取ると、早速紗耶香が口を開いた。


「…そんな、特には…。」


誤魔化しながら、カラカラの口をジュースで潤して紗耶香の様子を伺った。


「何もないわけないじゃん?…好きなんでしょ?」


早速、ポテトに手を伸ばしながら、紗耶香は楽しそうに言った。


「…気になる、ことはなるんだけど。」


「ほら、やっぱり。それが好きなんだよ。」


紗耶香は満足そうに笑っていた。


でも…。

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