えっちなお仕置きはいかが?
第2章 写真
中々、唇を離してくれなく、相手の舌が強引に入ってきた。
…その瞬間、わたしは相手の胸板を力の限り押した。
すると、彼はすぐに離れてくれた。
「はぁ…っは…」
いきなりだったし、彼氏以外の…キスだったから、息を止めてた。
苦しい。
キス。
シュウとは違う、もっと強引なキスだった。
とろけるような…、そんなキス。
でも、なんでっ。
起き上がりながら、相手から距離をとる。
「なんで、あんなこと…するのっ?」
涙目にそう言うわたしを、彼は無表情に見る。
この、顔。…わたしは知ってる。
同じクラスの男子。
見た目は、怖そうで、不良という噂が少ない女子の中で作られていた。
本当か知らないけれど、確かに怖い。
だけど、顔はさっきも言ったようにカッコいい。
「なに、もう一回してやろうか?…、そんな真っ赤な顔して、誘ってんの?」
笑いながらいった。だけど、目は笑ってなかった。
声、初めて聞いた。
…この人が写真の犯人、なの?
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