
同居人
第5章 それぞれの相手
「本当ですか~?お願いします~」
一応 ここでは
真央、っていうことに
しといた。
…ってゆーか
何なのあの子…。
はっきり言って
あんまり話さないし
名前も実は
知らないし…
でもとりあえず
家にいるはずの
優に電話してみた。
3コールくらいで
「もしもし?」
優が出た。
「…優、あのね?今日、私のお迎え来てくれない?」
「いーけど、どうして?」
「なんか私の後輩の子が優と話したいんだって」
「…ふーん」
「今日は5時くらいに終わるから来れる?」
「…分かった」
「本当?…はあ、ごめん…。ありがと」
その瞬間に電話が
手からなくなった。
「初めまして~相澤亜美で~す」
