
同居人
第5章 それぞれの相手
「…///」
「一日に何時間もなーちゃんの顔が思い出される時…胸が苦しくなる」
「…うん」
「日曜日の合コン…他の男に取られちゃったら…って不安になる」
「…優」
「こんなに嫉妬深くなかったのに…俺。こんなに一人を愛したこと…初めてだよ」
「あ…ありがと…」
「今もめっちゃドキドキしてる」
「わ、私もだよっ」
「え?」
「私も優といるとドキドキして…素直にものが言えない…」
「…それって」
「分かんないっ。…でも嫌いじゃない…」
「…まあ、そういうことにしとくよ」
少し勝ち誇った顔を
する優。
「はーい、お待ちっ」
たくさんの料理が
運ばれてきた。
シーザーサラダに
野菜スープ。
カルボナーラ、リゾット。
