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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




逃げることは出来た。



殴ることも蹴ることも技をかけることも出来た。



だけど



そのときの私は



全く体を動かせなかった



金縛りにあったように



近づいてくる顔を



その切なげな瞳を



ただ見つめることしかできなかった



何故かはわからない



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