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ひと夏のアバンチュール

第9章 本当の私たち

ケンの横で
うとうとし始めた頃

ライアンが部屋を訪ねてきた

「遅くなってしまって、ごめん」

「寝てるんだけど・・・」

「君も眠たそうだね」

「そう 遊びすぎたかしら」

「ありがとう」

「ベットに寝てるの 入って」

「ちょっとお邪魔するよ」

ベッドへ行くと
膝まづきケンの顔に近づく

愛しいそうに頭を撫でる
ライアンは幸せそうだ

「君がいつになったらママになるのかって
何度も聞くんだよ。」

ケンを見つめながら
独り言のように呟く

「聞いたわ。私にはケンと同じ年の娘がいるって話したら、拗ねちゃった」

「そうか、結婚してるんだ」

「幾つだと思ってる?若くないのよ」

鼻で笑う私

ライアンは立ち上がり
私の手を掴み椅子に座らせた

「きちんと聞いてほしい事があるんだ」

見た事のない真剣な眼差しに


ドキッとした






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