
ガーディスト~続編~
第2章 死んでもストーカーする男(後編)
祐司たちは警察署を後にし、車に乗り込んだ。
車内に長い沈黙が訪れる。
綾はまだ取り調べを受けているのだろうか…
祐司は、そのことがどうしても頭から離れなかった。
「…なぁ」
不意に護が沈黙を破る。
「社長はなんて言ってんだ?戻ってこいって言ってんのか?」
後部座席に座る護を、圭吾はバックミラーで確認し、
「判断は君たちに任せるよ」
そして口元を緩ませた。
その言葉に、祐司と護は反応する。
「…んじゃあ、ちょっと寄り道していいか?」
「ええ、そのつもりですよ」
え?と顔を上げると、車は住宅街に停車した。
「ここは…」
車から降りて、祐司と護は目の前の一軒家を見上げる。
「鎌田の自宅ですよ」
圭吾はフッと笑った。
「いつの間に…」
「鎌田が警察に出頭した時にね、受付で免許証出してるとこをチラッと確認したんですよ」
「どんだけ目がいいんだよ」
祐司の視線が、おのずと圭吾のメガネにいく。
「ああ、これはダテなんです」
それは祐司も驚いたようだ。
「余計なものまで見えてしまわないように、ね」
「……」
そう話す圭吾の瞳は、一瞬どこか淋しさを帯びていた。
車内に長い沈黙が訪れる。
綾はまだ取り調べを受けているのだろうか…
祐司は、そのことがどうしても頭から離れなかった。
「…なぁ」
不意に護が沈黙を破る。
「社長はなんて言ってんだ?戻ってこいって言ってんのか?」
後部座席に座る護を、圭吾はバックミラーで確認し、
「判断は君たちに任せるよ」
そして口元を緩ませた。
その言葉に、祐司と護は反応する。
「…んじゃあ、ちょっと寄り道していいか?」
「ええ、そのつもりですよ」
え?と顔を上げると、車は住宅街に停車した。
「ここは…」
車から降りて、祐司と護は目の前の一軒家を見上げる。
「鎌田の自宅ですよ」
圭吾はフッと笑った。
「いつの間に…」
「鎌田が警察に出頭した時にね、受付で免許証出してるとこをチラッと確認したんですよ」
「どんだけ目がいいんだよ」
祐司の視線が、おのずと圭吾のメガネにいく。
「ああ、これはダテなんです」
それは祐司も驚いたようだ。
「余計なものまで見えてしまわないように、ね」
「……」
そう話す圭吾の瞳は、一瞬どこか淋しさを帯びていた。
