
彼に溺れた美女
第12章 残り1日
なぜかそこには私たち2人しか
いなかった
「俺今日仕事に戻るんだ」
「うん…」
「お前さ将来やりたいとかある?」
そんなことを聞いてきた
やりたいこと…
「優の側にいたい」
「そっか」
沈黙が流れる
プルルルル
「わりぃ、事務所のひと」
「うん…」
「もしもし、はい…ホントですか!?ありがとうございます」
それで電話を切った
「ねぇちょっと目瞑ってて」
「分かった」
ちょっとたったら
「あけていいよ」
首元が冷たいなと
思ってたらネックレスがあった
リングがぶらさがってて
すごく可愛い
優もお揃いのをつけてる
「羅美…俺と一緒に住も?」
「えっ…」
「羅美には俺の専属マネージャーをやってもらう、さっき社長がOKしてくれた」
さっきの電話も朝の電話も
このことだったんだ
「もちろんやるっ!」
「俺売れっ子だから忙しいよ?」
「優の役に立てるなんて嬉しい」
初めてのプレゼントもらって
これからも優の側にいれるなんて幸せすぎて胸がいっぱいだ
