彼に溺れた美女
第8章 残り4日
分かっていたはず
なのに涙が出てくる
「そんなに悲しいなら忘れろよ」
こちらを見てくる
こいつの顔が真剣で
近づいてくる顔を拒むことが
できなかった
チュッ
優しいキス
泣く私を愛しそうに
見つめてくる
心が揺らいでしまう
彼でもいいんぢゃない?
って
顔だってイケメンだし
なにより私のことを
想ってくれてる
「ずるいよ…っ、そんな優しくされたら甘えてもいいのかなって思っちゃう…」
「甘えろよ、俺が忘れさせてやるから」
罪悪感しかない
だけど私は彼に抱きつき
キスをせがんだ
「んっ…」
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