
大好き…なのっ
第4章 見学
〔鏡先輩ってかっこいいよね~!〕
ほぇ~あのイケメン先輩は鏡先輩とゆうのかっ!
ダンス部見学の人ごみからなんとか抜け出した私たちは、職員室前にある『部活動登録用紙』に記入していた。
「ねぇ緩奈、あの先輩かがみ先輩ってゆうらしいよ。」
と凜。
「らしいね~。女子たちの注目の的だね。」
私は『入部希望理由』の欄になんて書けばいいか考えながら返事した。
「"鏡先輩にタオル返したいから"って正直に書けば?(笑)」
「ばっ、そ、そんなこと書けるわけないじゃんっ(汗)」
「私なんて書こうかな~。無難に"友達に誘われたから"でいっか。」
それ無難な理由だけど書いちゃだめなやつじゃない?(汗)と思いつつも、なんとか理由をこじつけて入部届を提出してきた。
