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赤ずきんちゃんが家にたどり着く頃には、周りは真っ暗でした


その中赤ずきんちゃんの家は温かな光を灯していました


『ただいま～』


『お帰りなさい。遅かったわね、暗くなる前に帰らなきゃ危ないでしょ？』


『ごめんなさい、リオちゃんとおしゃべりに夢中になっちゃって』


『あなた達は本当に仲良しね。でも心配だから早く帰るように気をつけるのよ』


『分かったわ、お母さん』


赤ずきんちゃんのお母さんは優しくもあり、厳しい人でもありました

赤ずきんちゃんは、そんなお母さんが大好きです


『さぁ、夕飯にしようじゃないか』


お父さんが声をかけます

赤ずきんちゃんのお父さんは背も高く、とても筋肉質で体格がよく、町の女性の憧れの的でした


そんなお父さんを射止めたのがお母さんでした


赤ずきんちゃんの自慢の両親です


『ところで、おばあさんのお見舞いの品は買えたのかい？』


お父さんが聞きます


『ええ、雑貨店のおじさんにおばあさんの好きな編み物の雑誌を選んでもらったの』


『そうか、赤ずきんは昔から雑貨店の親父に可愛がってもらってるしな』


赤ずきんちゃんは今は違う意味で可愛がられています

昼間のことを思い出し、頬を赤らめます


『赤ずきん、顔が赤いわ。具合でも悪いの？』


『…っえ？そんなことないわ。
でも今日は念のため早く寝ることにするわ』


『そうね、それが良いわ』


お母さんは心配そうな顔で見ています


『明日の朝、リオちゃんのところが出来たてのパンを届けてくれることになってるから』


『まぁ、出来たてのパンは美味しいものね。おばあさんも喜ぶわ。』


『うん。じゃあ、おやすみなさい』


『はい、おやすみなさい』
『ゆっくり休むんだぞ』


赤ずきんちゃんは自分の部屋に向かいました