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君~タイセツサト、トウトサ~

第2章 第一章

郁-Iku-

唇を離すと
潤んだ瞳で俺を見上げてくる

すげぇかわいい//

郁:「屋上行こか」

美:「もう、消灯のじかんだし
  高所恐怖症だから行かない」

少し無理やり連れて行った
話したいことがあったから…

こっそりと病室をぬけだし
屋上の階段をのぼろうとしたとき

足跡が聞こえた

郁:「やっべ
  走るぞ!!」

美:「えっっ」

俺は美成子の手を引き
階段を駆け上った

屋上に着いた頃俺らは息切れしていた

郁:「ハァハァ」

美:「もぅ…ほんと、早い!!」

そんな早かったけ
まぁ、ボクシング……

あぁーー
思い出すな!!

美:「ハァハァ…郁?」

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