俺様彼氏は甘えん坊
第4章 気持ち
どう思ってる…か。
朝日くんの事…。
「最低な奴だって思ってる?」
最低な奴…。
でも朝日くんがあの時…。
私の名前聞いたとき、ふって笑ったあの笑顔…。
あの笑顔は最低じゃないよね…。
私は首を横に振った。
「自分の気持ちと向き合ってみな?」
詩織はそう言い、私に微笑んだ。
自分の気持ちと向き合ってみる…。
自分の気持ち…。
私は朝日くんが好き…なのかな。
分からない…。
わからないよ…。
「詩織…まだ私、分かんない…」
「そっか!なら確かめてくれば?」
「へっ?」
詩織はニコニコしながら、教室の扉の方を指さした。
ん?
私は教室の扉の方を見た。
あっ!!
そこには女子たちに囲まれている朝日くんの姿があった。
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