
平和のために
第11章 文化祭前
疼貴こと…タケである
その頃はすっかり献身的に
なっていたタケは
お化け指導をやってくれた
タケはオカルトの
マニアなのかな?
ってくらい詳しく
厳しくもあったけど
皆メキメキ上達して
普通の遊園地なら
目じゃないくらいまで上達
お化けメイクは
いわゆるクラスの
パーパーした女子が
何色もの
チークらや、シャドウやらを
次から次に取り出して
と言うか、
あなた達のメイクボックスは
四次元かってくらい
たくさん机の上に出して
そして次から次に
彼女達の手によって
犠牲者が作られていく
私の担当は
会計でレジだから
要らないって言ったけど
化粧魂に炎が付いた彼女達を
止める術もなく
「あーれー」
といっているうちに
神業を施され皆と同様に
犠牲者に…
とか思ったら
こんなのは序幕で
「さんは…
受付嬢だから
このクラスの顔なのよね〜…」
忍び寄る魔の手
抵抗をすることのできない私…
