もしも僕がね、
第1章 困った病人
「そうそう理人くん…この人が君の新しい担当医だよ。」
院長先生がやっと俺を紹介してくれた。
「こんにちは、理人くん。今日から君の担当医になりました。
早川隆史です。よろしく。」
営業スマイル付きで挨拶したのにも関わらず白石理人はこちらをチラリとも見ない。
代わりに出された細く白い右手。
「……えっと?」
この手は一体何を表しているのかよくわからなかった。握手か?
「えっと…じゃねぇ。何か手土産くらい持ってきてねぇの?」
不満そうな声。握手ではなく物を催促する時の手らしかった。
「ごめんね。今は何も持ってきていないんだ。」
ボソッ「…使えね。」
いやいや白石理人。この距離だと聞こえてるからな。
院長先生がやっと俺を紹介してくれた。
「こんにちは、理人くん。今日から君の担当医になりました。
早川隆史です。よろしく。」
営業スマイル付きで挨拶したのにも関わらず白石理人はこちらをチラリとも見ない。
代わりに出された細く白い右手。
「……えっと?」
この手は一体何を表しているのかよくわからなかった。握手か?
「えっと…じゃねぇ。何か手土産くらい持ってきてねぇの?」
不満そうな声。握手ではなく物を催促する時の手らしかった。
「ごめんね。今は何も持ってきていないんだ。」
ボソッ「…使えね。」
いやいや白石理人。この距離だと聞こえてるからな。
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