ガーディスト~君ヲ守ル~
第2章 秘密のデート
「23時半か…」
交代の時間は24時。
今のところは問題ないみたいだ。問題あるとしたら…俺の周りか。
深夜に近づけば近づくほど、霊の姿が見える。 薄暗い廊下をヒタヒタと歩く気配がする。
まぁ…心霊現象なんて、何度も体験してきたから今更驚かないけどな。
気を抜くと闇に引っ張られる時があるが …。
それにしても、つぐみはなんであんなに態度が変わったんだ? 多重人格者か?
または演技とか…。
とにかく今は様子を見るしかないな。
その時、静かにドアが開いた。
出てきたのは、つぐみだ。
「…東さん、どうしましたか?」
(護先輩は何してるんだ?)
怪訝に思いながらも、俺は扉に手をかけ中に滑り込んだ。
ソファにはうつぶせで倒れている護先輩の姿が…。
「…一体どうしたんですか?」
俺はつぐみに振り返った。
つぐみは何も答えず、俺をじっと見つめている。
様子が変だ…まさか…。
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