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ブルースカイ

第5章 美香

「わからんでもええわ。」





美香は笑いながら走り出した。俺も追いかける。当時、まだ脚力に自信があったので、すぐに捕まえた。





「あはは、捕まったわ。」





左の耳許でささやくように言った。





「よし、目をつぶって。」





美香は少し恥ずかしそうに目を閉じた。





俺は美香を抱き寄せて、キスをした。





そして、離れると、耳許でささやいた。





「これでもフミと一緒?」





美香はうつむきがちにはにかむと、首を横に振った。





そして、俺が微笑むと、一呼吸空いて、美香は俺の首に抱きつき、キスをした。

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