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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「で、兄貴。バンドの件なんですけど。」



「ああ、そうやったわ。リーダーお願い。」



リーダーと言われて、フミは得意気な顔をして話始める。



「メンバーは俺ら3人と、コウとメイの予定や。基本、ソウの得意なミスチルとか、GLAYのカバーやけど、オリジナルできたら、切り替えていく予定やわ。」



「フミさん、1人紹介したい奴がおるんですわ。」



「どんな奴や?」



「よう授業で一緒なる奴で、兄貴は知ってはる思うんですけど、昌孝言う奴なんですけど。」



「ああ、昌孝て、いつもマサに付いて回ってる大人しそうな奴やな?」



「そうです。兄貴は何度か飲みましたやんな?」



「うん。びっくりするくらい、俺の事、過大評価してたやんな。マサ、自分、何吹き込んだ?」



「ちょい兄貴の自慢したっただけですわ。それはええんですけど、そいつが何か手伝いたいらしいんですわ。」

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