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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「お世辞はええわ。で、他の面子には話したん?」



「まだやわ。一番説得に手がかかるん、ソウやし。ソウがOKなら、皆、大体OKやし。」




「やりたい気持ちがない訳やないんけど、俺くらいのスキルじゃ自信がない。」



「ほな、俺も真面目に答えるわ。確かにソウはまだまだ力量不足や。あくまで、カラオケレベルの歌のうまさやしな。やから、練習を積まなやから、早くから取り組むん。」



「つまり、今年の夏は色んなボーカルを見て、カラオケでイメージトレーニングして、スタジオでフミの指導の下、練習ってとこなんかな?」



「そうや。あれだけの言葉でよう理解したな。異存はある?」



「ないわ。心の中では否定より、やってみたいいう気持ちの方が強いわ。やから、俺は乗るわ。」



「バンド結成しても、初めは地道な練習の積み重ねやからな。」

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