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NO VOICE LOVE

第2章 Received Voice,


そうこうしている間に
未夢の足が一軒の家の前で止まる。
表札には“SETO”と書かれていて、
未夢の家に着いたのが分かった。

『送ってくれてありがとうございました』

未夢はそう書いて、
iPhoneを旭に返した。

「遅くなっちゃったね…
なんなら親御さんに事情説明しようか?」

ううん、大丈夫。というように
首を振る未夢。

その表情はどこか穏やかだった。

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