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NO VOICE LOVE

第1章 はじまりは、すぐそこに


「んじゃ早速1曲目、聞いて下さい。
…”Reach“」

ドラムのスティックの乾いた
カウント音が鳴ると同時に、
わいていた会場が
嘘のように静まり返る。

ギターの綺麗なアルペジオに、
ベースの落ち着いた低音が混ざり合い、
ドラムが優しくリズムを刻む。

流れてきた優しい音色に、
未夢はそっと目を閉じて
その音楽に耳を傾けた。

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