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高校の最寄り駅についてからの学校までの道、懐かしい同級生の顔が見え、笑顔で挨拶をする。


男子は概ね日に焼けて褐色の肌をして、女子は目を見張るほどイメージが変わった子が目立つ。


夏休み明けのイメージの変わった女子というのは大抵が派手に変化している。


「おはよー千紗」
「佐倉久しぶり！」
「千紗日焼けしてないねー」
「今日は一人なんだな、佐倉。姫野は？」


同級生達は笑いながら一ヶ月ぶりの再会を楽しんでいる。


千紗も表面上は明るい表情でそれらに当たり障りなく対応する。


「おはよう、佐倉さん」

聞きなれた声にぴくっと反応して振り返る。


「おはよう、朝霧君」

通学途中であまり会うことがなかった朝霧が千紗の後ろに立っていた。