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おまわりさんはドS

第4章 隼斗の過去

お~い、徳田くーん?

…ん?…杏…奈?

「徳田君っ!」
え…?

「徳田!勤務中だぞ!起きろ」
ハッとして目を見開くと、目の前にはあの中年巡査の顔が。

どうやら杏奈の事を考えていたら居眠りしてしまっていたらしい。

「すっすみません…」

慌てて敬礼すると、巡査はにこっとシワだらけの顔をして優しい声で

「いいんだよ。まだ慣れないから疲れたんだろう。三十分早いけど、今日はもう帰るといい」

そう言ってロッカーを指差した。
「ありがとうございます…」
俺は敬礼も忘れて、ぺこりと頭を下げて着替えに向かった

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