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君がくれたぬくもり

第9章 過呼吸






なんか……



また涙が出てきた。




「ねぇ岳……」


「あ?」


「怜香………
和哉と付き合ってるんだね…」


「………。」




黙り込む岳。



岳も知ってたのかな?




「和哉は知らねぇけど…
怜香はあいつが好きだった。」


「………そっかぁ」




涙が伝う。




その時、


ギシッ…とベッドが軋む音がした。



顔を上げると岳が上にいる。




「がく…ンンッ……??!」




突然ふさがれた唇。




今………



何が起こってるの?




岳……!??




「ん………っんん…」




重なるだけだったキスがどんどん深くなっていく…




ゆっくりと舌が入る。



岳のキスはほんのりと苦い味がした。




知ってる…この味。



さっきの口の苦味とおんなじ。


岳……だったの?




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