君がくれたぬくもり
第8章 奴隷
「陽菜、タバコ買ってきて。」
「………。」
岳の手からお金とタスポを受け取り、岳をひと睨みして家を出る。
和哉と別れて一週間…
陽菜は完全に岳の奴隷をさせられていた。
てゆーかパシリ?
ジュース買ってこいとかそんなんばっかだし。
「めんどくさ…」
「陽菜お疲れ。岳兄にすっかりパシられてんね(笑)
もう和哉のことなんか考える暇ないんじゃない?」
怜香があはは、と笑う。
陽菜は苦笑いをした。
和哉の名前が出てきたから…。
「あはは…笑い事じゃないよ…
毎日どれだけタバコ吸う気なの?不健康すぎよね!!」
「…悪口か?奴隷さん!!」
「きゃ!!!?」
部屋から顔を出しこちらを睨んでくる岳。
こ…こわい…
「な、何でもないですー!!」
「…さっさと買ってこい。」
「はい…」
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