
君がくれたぬくもり
第50章 side千夏
内心ほっとする。
あんなにカッコイイ人だもん。
彼女くらいいると思っていたから…
でも、これでアタックできる。
あたしの恋が始まった。
―――――………
――――――………
それからしばらくし、
友達を通して、何度か遊ぶようになった。
アドレスも交換し、
毎日メールをする。
――――『今何してる?』
――――『また遊ぼう!』
岳はとにかく無愛想だったが、あたしはそんな彼にますます想いを寄せるようになった。
そしてあたしは告白した。
でも……
「……わりぃ。
好きな女いるし。」
初めての告白で
彼に好きな人がいると知った。
でもあたしは諦めたくなかった。
こんなに人を好きになるのは初めてだもん…
あたしはあらゆる手段を使って岳を誘惑した。
高価なプレゼントを与えたり、
お金を払って友達に協力をしてもらったり、
あたしができるのはお金を使って人を惑わすだけ。
