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君がくれたぬくもり

第43章 汚れ






「怜香を知ってるの!?
松永怜香を?!」



やっぱり…


この人は…



「はい。同居人です。」


「じゃああなたの彼氏の岳は……あたしの息子の岳なのね?」



…岳と怜香のお母さんなんだ。



幸子さんはそれを聞くと、ホッと胸を撫で下ろした。




「二人には申し訳ないことしたわ…。どうしようもなかったとはいえ、置き去りにしてしまったから…。」




幸子さんは涙を流した。




まさか二人の実の母親に会えるなんて…



実は気になっていたのだ。




岳は成人しているからともかく、


何で怜香は高校も行かずにバイトをしてシェアハウスに住んでいるのか、とか。



二人の両親はどんな人なのか…とか。




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